2022.3.22

生理周期を理解することがダイエットの鍵！生理とダイエットの関係

ダイエットに取り組んでいる方のなかには、「体重を減らしたいけれど生理中にダイエットをしても大丈夫？」と気になる方もいるのではないでしょうか。

ダイエットは心と身体のバランスを保ちながら進めるのが大切です。理想の体型を手に入れようと食事や運動に気を配る前に、まずは自分の身体の仕組みを理解しておきましょう。そこで今回は、美しいボディラインをキープしたいと願う女性に向けて、生理とダイエットの関係、生理周期別のダイエット方法などを紹介します。

生理周期とは

生理（月経）には周期があり、生理中（月経期）・生理後（卵胞期～排卵期）・生理前（黄体期）の3つの期間を順番に繰り返します。生理周期の平均日数は人によってさまざまですが、通常は25～38日周期です。

ダイエットを効率良く行なうには、自分にとって痩せやすい時期がいつなのかを知ることが重要で、そこに生理周期が関わってきます。ここでは生理周期の期間ごとに起きる身体の変化を説明します。

生理中（月経期）

妊娠しなかった場合、プロゲステロン（黄体ホルモン）の分泌量が減少して、子宮内膜 がはがれ落ちます。この際に生じる出血を生理（月経）と呼びます。

生理中（月経期）は月経痛や貧血で体調を崩す方も多く、ダイエットをしても体重が落ちにくい時期です。調子が悪い場合は、激しい運動はできるだけ避けて身体の調子を整えるのを優先しましょう。

生理後（卵胞期～排卵期）

生理後は卵胞期から排卵期に向けてエストロゲン（卵胞ホルモン）の分泌量が増え、排卵期にピークとなります。肌や髪の調子が整い、精神も安定しやすい時期です。

ダイエットに集中して取り組むなら、心身ともに好調な生理後をおすすめします。

ただし、このダイエットに適した時期も、生理が終了してから2週間程度までです。

生理前（黄体期）

排卵期が終わると黄体期に入ります。プロゲステロン（黄体ホルモン）の分泌が増え、妊娠に向けて水分や栄養を身体に蓄えるため痩せにくい時期となります。また、この時期は心身の不調を訴える女性が多い傾向です。個人差はありますが、例えば以下のような体調不良が現れます。

• ストレスを感じやすい
• 憂鬱な気分になりやすい
• 疲れを感じやすい
• 足が冷えやすい
• 便秘になりやすい
• 身体がむくみやすい

生理前にはダイエットの効果も出にくいため、身体のメンテナンスをしながら現状維持を心がけましょう。

ダイエットするならエストロゲンが増える生理後がおすすめ

エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、別名を卵胞ホルモンといいます。ダイエットを本格的にするなら、エストロゲンの分泌が増加する生理後から排卵が終わるまでの2週間程度が良いでしょう。

エストロゲンのおもな働きは以下のとおりです。

• 子宮内膜を厚くする
• 自律神経のバランスを整える
• ハリのある美肌をつくる
• 潤いのある美髪をつくる
• 骨・脳・血管・関節などを健やかに保つ

エストロゲンが減少すると基礎代謝が低くなるため、身体が太りやすくなります。女性の健康や美容に大きく関わるエストロゲンを意識して、ダイエットを進めることが大切です。

生理前・生理中はプロゲステロンの影響で痩せにくい

プロゲステロンとは、妊娠を維持するために働く女性ホルモンのことです。黄体から分泌されるため、黄体ホルモンともいいます。

プロゲステロンの働きには、以下のようなものがあります。

• 子宮内膜をやわらかくして妊娠を維持する
• 身体の体温を上げる
• 食欲を増やす

プロゲステロンは、生理前（黄体期）に分泌量が増え、2週間ほど経つと分泌量が減っていきます。これによって子宮内膜がはがれ落ちて生理となるわけです。

生理前や生理中はプロゲステロンの影響が強く、頑張っても痩せにくいタイミングであることを理解しておきましょう。

生理周期別のダイエット方法【生理中】

続いては、効果的なダイエット方法について生理周期の期間別に解説します。

生理中のダイエット方法

生理中に運動を行なう場合は、軽めの負荷にとどめておくのが望ましいでしょう。生理後半になると、身体が痩せやすい状態へと向かいます。それまでは心身の安定に気を配り、リラックスした時間を過ごしてください。

生理中には身体をしっかりと温めて、むくみを解消することも大切です。お風呂に入る際にはシャワーで済ませるのではなく、湯船につかって血流を良くすると良いでしょう。

ダイエットのポイント

生理中は月経痛や貧血など体調不良に陥りやすいものです。生理中は本格的なダイエットは避けて、身体に負担のない範囲で行なうのが良いでしょう。

プロゲステロンの影響で食欲が旺盛になるため食べ過ぎに注意が必要です。

生理周期別のダイエット方法【生理後】

ダイエットに最適な生理後の時期に関しては、以下のポイントを押さえておきましょう。

生理後のダイエット方法

生理後は、心身ともに調子が良くなります。ダイエットに向いている時期ですので、運動や食事制限で早く痩せたい方は、この時期に集中して取り組んでみてください。

普段よりも負荷をかけた筋トレや、長めの有酸素運動（ジョギング・ウォーキングほか）、ストレッチなどをいろいろ試してみて、毎日続けられそうな運動を見つけてみましょう。

ダイエットのポイント

生理後は痩せやすい時期であるため、普段よりも運動強度を上げて頑張ってみるのがおすすめです。

この時期に集中的に運動に取り組むのが、ダイエット成功の鍵です。いつもよりも筋トレの負荷を大きめにして、有酸素運動の時間を増やしてみると良いでしょう。

生理周期別のダイエット方法【生理前】

最後に、多くの女性が悩みがちな生理前について、ダイエット方法のポイントを解説します。

生理前のダイエット方法

身体が敏感な状態になっている生理前に、本格的なダイエットは不向きです。水分を溜め込みやすい時期であるため、むくみの予防を意識します。

生理前のむくみには、リンパを流すマッサージがおすすめです。むくみの原因となる塩分・アルコールの摂り過ぎに気をつけながら体調管理に注力していきましょう。

ダイエットのポイント

生理前はPMS（月経前症候群）に悩まされる方も多く、活動する意欲そのものをそがれがちです。ここで無理をしてしまうと、ダイエットに嫌気がさしてしまい、生理後の痩せやすい時期までモチベーションを保てなくなってしまう可能性があります。

「生理前は体調が悪くなるもの」と割り切って、気分転換するのがおすすめです。ダイエット成功後の姿をイメージしながら、生理後に向けて体調を整えていきましょう。

まとめ

生理周期について正しく理解しておけば、ダイエット効果をより高められるでしょう。生理前や生理中のように、激しい運動を控えるべき時期もあります。そのようなときには、痩身エステサロンなどを併用して、積極的に身体を整えたいところです。

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