2022.4.28
ダイエットに効果があるリンパマッサージを紹介
体重が増えてボディラインが崩れたときに、原因として「運動不足」や「食べ過ぎ」が真っ先に思い浮かぶかもしれません。しかし、その2つのほかにも「リンパの流れ」が原因となっていることも考えられます。
「朝起きたら顔が腫れぼったい」「長時間立ちっぱなしで脚の疲れがひどい」など、日常的な不調に悩まされている場合は、リンパマッサージを試してみるのがおすすめです。
今回の記事ではダイエットを頑張りたい方に向けて、リンパマッサージの方法やポイントを紹介します。
リンパマッサージとは
リンパマッサージに取り組む前に、まずは「リンパ」の役割を理解しておきましょう。
全身を巡る「リンパ」の役割
体内には「リンパ管」が網の目のように広がっていて、その中を流れるのが「リンパ」です。リンパ管はいわゆる「下水管」の役割を担っており、体内を巡りながら余分な水分や老廃物、細菌類を排出しています。
体内には「リンパ節」と呼ばれる場所があり、体内の有害物質をフィルターのようにろ過する働きを持っています。このリンパ節が圧迫されるとリンパの流れが滞り、むくみや冷え、しびれなどの不調を引き起こしてしまうのです。
リンパ節は、鎖骨や脇の下、肘、そけい部(太ももの付け根の部分)、膝の裏など、体の関節付近にあります。例えば長時間の座り仕事で脚がむくんでしまうのも、そけい部にあるリンパ節が圧迫されたためです。体を良いコンディションに整えるという意味でも、日常的なリンパケアが重要といえるでしょう。
リンパの流れを良くするなら「リンパマッサージ」がおすすめ
体内のリンパの流れが悪い状態が続くと、むくみや冷えなどさまざまな症状が出てきます。座りっぱなし、立ちっぱなしの状態が長時間続くようなら、途中で軽く体を動かしたり、ストレッチしたりしてリンパが流れるようにしましょう。
体内のリンパを流れやすくするためには、皮膚の外側から適度な刺激を与えることも大切です。一日の疲れを解消するという意味でも、毎日継続してリンパマッサージを行うのが望ましいでしょう。
リンパマッサージの効果
リンパマッサージの実践により、以下のような効果が期待できます。
むくみが改善する
リンパマッサージで体内に溜まった水分や老廃物を排出すると、むくみ改善の効果が期待できます。
リンパの循環が滞ってむくんでしまうと、顔が腫れぼったくなったり脚が一回り太くなったりします。さらにむくみを放置していると老廃物が体内に蓄積され、肌のくすみ、目の下のクマなど見た目にも影響が出てきます。美しいボディラインを取り戻したり、透明感のある美肌を手に入れたりするためにも、リンパマッサージを習慣として取り入れましょう。
代謝が上がる
ダイエットを成功させるには、基礎代謝を上げて痩せやすい体へと導くことが大切です。毎日のリンパマッサージでリンパや血液の流れを促すことによって、結果として代謝が上がりやすくなることが期待できます。
代謝を高めるためには、筋肉量を増やしたり冷え性や低体温の状態を改善したりする必要があります。「本格的な筋トレはハードルが高い……」という方は、まずはリンパマッサージから始めてみてはいかがでしょうか。
リンパマッサージだけでは脂肪は落とせない
リンパマッサージを継続して行うと、むくみの改善や基礎代謝アップなどダイエット効果が出やすい体になります。しかし脂肪を落として痩せるには、リンパマッサージ以外のダイエット方法も必要です。
脂肪を燃焼させるには、有酸素運動や食事管理をリンパマッサージと並行して取り入れましょう。
リンパマッサージの方法
続いては、リンパマッサージの手順を紹介します。自宅でいつでも簡単に行えるので、ぜひチャレンジしてみてください。
リンパマッサージ前の準備
リンパマッサージを始める前に、軽く肩を回してリンパ節の流れを良くしておきましょう。その後ゆっくりと腹式呼吸を行い、マッサージの準備を整えます。
皮膚を傷つけないためにもマッサージ用のオイルやクリームを用意してください。洗顔後やお風呂上がり後に顔のマッサージをする場合は、化粧水で肌を整えてから行います。
各部位のリンパマッサージの方法
リンパマッサージは順番がとても重要です。まずは、リンパの最終的な出口である鎖骨のケアから始めましょう。
「鎖骨→肩→脇→腕→お腹→そけい部→脚」という順番でマッサージを行うことで、老廃物や水分の排出をスムーズに行えます。
鎖骨・肩のリンパマッサージ
- 鎖骨の内側(骨の上部)をさする
- 首から肩へとなで下ろす
- 肩から鎖骨へとなでる
※1~3を10回ずつ行う
リンパは全身を循環したあと、左の鎖骨リンパ節で老廃物などを排出します。出口が詰まっていると全身のリンパの流れが悪くなってしまうので、まずは鎖骨の内側からほぐしていきましょう。
顔のリンパマッサージ
- 口の下と顎の間を上から下になでる
- 顎の先から耳の前に向けてなで上げる
- 「目頭→頬骨→耳の下」をなでる
- 「目頭→まぶたの上→目尻→耳の前」をなでる
- 「耳の前→首→鎖骨」をなでる
※1~5を10回ずつ行う
顔を強くこするとシワになりやすいため、優しい力加減でマッサージを行いましょう。
脇・腕のリンパマッサージ
- 右の脇の下を左の手の平で押さえて、優しく刺激する
- 片方の腕を上げ、逆側の手で「手首→肘→脇の下」へと流す
※1~2を10回ずつ行う
※反対も同様に行う
脇の下にリンパ節があるので、力加減に注意しながらリンパを流していきましょう。二の腕が気になっている方にもおすすめのマッサージです。
お腹・そけい部のリンパマッサージ
- へその周りを「の」の字になでる
- へその下からそけい部へなで下ろす
- 脇腹からそけい部へなで下ろす
- 両手でそけい部のリンパ節を押さえる
※1~4を10回ずつ行う
脚のリンパマッサージ
- 爪先から足首へなで上げる
- 足首から膝の裏までなで上げる
- 膝の表から裏へなでる
- 膝の裏を軽くもみほぐす
- 「膝→太もも→そけい部」へなで上げる
- そけい部を軽く押してもみほぐす
※1~6を10回ずつ行う
脚のむくみを解消するために、そけい部・膝の裏にあるリンパ節を丁寧にもみほぐしましょう。
リンパマッサージのポイント
リンパマッサージで痩せやすい体を目指すなら、以下のポイントを覚えておきましょう。
継続することが大切
リンパマッサージの効果が出るまで毎日継続してマッサージを行うことが大切です。最初のうちはマッサージの正しい手順を覚える必要がありますが、マッサージ自体は難しいものではありません。短い時間からでも良いので、毎日続けて取り組みましょう。
ただし体調不良のときは無理をせず、体を休めることに専念しましょう。また、アルコールを摂取した方、循環器系の疾患がある方、妊娠初期の方などはマッサージを行うのは控えてください。
入浴中やお風呂上がりがおすすめ
入浴中やお風呂上がりなど、血行がよくなったタイミングでリンパマッサージを行うのもおすすめです。体が温まった状態だとリンパの流れもよくなるため、マッサージによるむくみ解消効果、基礎代謝アップ効果などをより感じられるでしょう。
マッサージは優しい力加減で
リンパマッサージを行うときは、優しい力加減を意識してゆっくりと手を滑らせていきます。入浴中にケアする場合は、石鹸やボディソープを使ってマッサージをするとよいでしょう。
入浴後にケアをする場合は、オイルやクリームを使ってください。保湿効果のあるものや香りの良いものなどさまざまなタイプがあるので、自分に合うものをぜひ探してみてください。
まとめ
正しい方法でリンパマッサージを行えば、むくみを改善することが期待できます。
リンパマッサージと一緒にエステサロンを利用することで理想のボディを目指すことができますが、高級エステサロンでの施術には1回2~3万円程度(当社調べ)かかります。施術料金の高さが気になってエステサロンの利用をためらっている方は、リーズナブルな価格が魅力のBODY ARCHIをぜひ検討してみてください。
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監修者
河村 優子
(かわむら ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。
保有資格:
・日本抗加齢医学会専門医
・日本麻酔科学会専門医
・日本レーザー医学会認定医 ほか