2023.07.29
ダイエット中にチーズはNG?太りにくいチーズの食べ方、選び方を紹介!
コクのある味わいが特徴のチーズですが、脂肪分が多く含まれているため「チーズを食べると太る」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、食べ方や選び方を工夫することで、ダイエット中でもおいしくチーズを食べることが可能です。
今回の記事では「チーズを食べると本当に太るのか」という点について詳しく掘り下げていくとともに、チーズに含まれている栄養素や、ダイエット向きのチーズの種類・食べ方など、ダイエット成功に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「チーズを食べると太る」は本当?
チーズを食べると太るという印象が強いかもしれませんが、太るかどうかはチーズの種類と食べ方次第です。チーズは糖質の含有量が少ないため、糖質制限中でも比較的食べやすい食材といえます。
チーズは脂質が多く含まれていますが、チーズの脂質の構成要素は短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸と呼ばれるもので、これらの脂肪酸は脂肪の蓄積を抑える効果があるといわれています。
チーズにはたんぱく質やカルシウム、ビタミン等、体にうれしい栄養素がたっぷり含まれているため、美容や健康維持のためにも、チーズを適量食べるのがおすすめです。
ダイエットに効果的なチーズの栄養素
続いてはチーズに含まれる栄養素のうち、ダイエット中に積極的に摂取したいたんぱく質、カルシウム、ビタミンB2について解説します。
たんぱく質
筋肉量を増やして基礎代謝量を上げるためには、良質なたんぱく質が欠かせません。チーズに含まれるたんぱく質は、「アミノ酸スコア」と呼ばれる評価値が高く、良質なたんぱく質として評価されています。
チーズの種類によってたんぱく質の量は異なりますが、健康的な痩せ方を目指すならぜひ積極的に摂取したいところです。
カルシウム
ダイエット中は栄養の偏りによって、骨量を維持できなくなる場合があります。そのため、骨粗しょう症を予防するという意味でも、カルシウムを日頃から意識的に摂取することが大切です。
また、最近は「カルシウムには体重を調整する効果があるのではないか」という説が出ており、研究が続けられています。
ビタミンB2
チーズに含まれるビタミンB2には、脂質の代謝を促す働きがあります。そのため、ダイエット中の方だけでなく、脂質が多めの食事をする人にとっても重要な栄養素といえるでしょう。
また、ビタミンB2には皮膚や髪の毛、爪等の細胞を再生させる働きもあります。ダイエット中の栄養の偏りにより、健康的な外見を維持できなくなっては本末転倒です。美容と健康のためにもビタミンB2をしっかりと摂りましょう。
ダイエット中のチーズの食べ方
ダイエット中にチーズを味わうなら、以下の食べ方のポイントを押さえておきましょう。
間食として取り入れる
ダイエットには食事制限が欠かせないとわかっていても、気分転換やストレス解消という名目で、ついお菓子や甘いデザートに手が伸びてしまうものです。空腹を我慢している状態が続くことでストレスが溜まり、反動で食べ過ぎてしまうことも少なくありません。
朝昼夕の食事のタイミング以外でお腹が空いたら、お菓子や甘いデザートの代わりにチーズを食べてみてはいかがでしょうか。チーズは低糖質であるため、血糖値の上昇もゆるやかです。我慢をせず適度にチーズを食べることで、空腹感に悩まされることなくダイエットを続けられるでしょう。
食べ過ぎには注意
チーズに含まれる脂肪酸は、短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸と呼ばれるもので、体内のエネルギーに変換されやすく、体脂肪の蓄積を抑制する働きを持っています。とはいえ、やはりチーズを大量に食べ過ぎれば、摂取カロリーが消費カロリーを上回り徐々に体重が増えてしまいます。
また、チーズの食べ過ぎによって塩分の過剰摂取となり体がむくみやすくなります。ですので、口寂しいときに何度もチーズを食べてしまっては、ダイエットの成功にはつながりません。
あくまで適量を心がけ、空腹感を紛らわせるダイエットの味方として、上手に活用してみましょう。
ダイエット中におすすめのチーズ
チーズは栄養素が豊富に含まれているものの、種類によってカロリーや脂肪の量は異なります。ダイエット中に食べるなら、カッテージチーズ、モッツァレラチーズ、プロセスチーズ、カマンベールチーズがおすすめです。
・カッテージチーズ
カッテージチーズは水分が多く柔らかいチーズです。低カロリー、低脂質、高たんぱくで、クセのないあっさりとした味わいが魅力です。低脂肪牛乳とレモン汁を使用して、自宅でも簡単に作ることができます。
・モッツァレラチーズ
モッツァレラチーズは弾力があり、さっぱりとした味わいが特徴です。チーズのなかでは比較的高カロリーですが、塩分量が少ないためおすすめです。
・プロセスチーズ
保存性に優れたプロセスチーズは、スーパーやコンビニでも定番のチーズです。個包装されているものが多いため、摂取量の調整がしやすいのもメリットです。
ただし、商品によってカロリーや脂肪分は異なりますので、購入前に必ず栄養成分表示を確認するようにしましょう。
・カマンベールチーズ
チーズの表面に白カビを植え付け、とろりととろけるように熟成させたものが、カマンベールチーズです。クリーミーで濃厚な味わいがあり、料理の材料としてもよく活用されます。スーパーやコンビニでも個包装のものが売られているため、間食やおつまみとしてもおすすめです。
ダイエット中は控えたいチーズ
ダイエット中にチーズを選ぶなら、パッケージの栄養成分表示を確認して、どれがダイエット向きのチーズであるかを確認しましょう。
なお、ダイエット中にできれば控えたいチーズの種類は以下のとおりです。
・ブルーチーズ
青カビによる独特の香りが特徴のチーズです。塩分量が多いため、食べ過ぎによるむくみには注意が必要です。
・クリームチーズ
なめらかで口当たりのよい食感が人気のチーズですが、生クリームが加えられているため、他のチーズよりも脂肪分が多めです。
・パルメザンチーズ
粉チーズとしてピザやパスタに広く使われます。少量であればそれほど気にする必要はありませんが、水分量が少なく高カロリーのためかけ過ぎには注意しましょう。
まとめ
チーズは脂質が多い食材ですが、ダイエット向きの種類を選んで食べればダイエットの強い味方になってくれます。食べ過ぎに注意しながら、チーズのある食生活を楽しんできましょう。
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監修者
井澤 綾華
(いざわ あやか)
北海道で4代続く農園を運営する傍ら、料理研究家として、レシピ開発、料理教室、栄養学の情報発信や各種講演会などで精力的に活動中。
保有資格:
・管理栄養士
・栄養教諭第一種