2023.10.22
ダイエットの味方「オメガ3脂肪酸」とは?その効果と摂取のポイントを解説
健康や美容にこだわる方々の間で、「オメガ3脂肪酸」という成分が注目されていることをご存知でしょうか。オメガ3脂肪酸は、えごま油やアマニ油、青魚に多く含まれており、「健康によい油」として人気を集めています。
とはいえ、オメガ3脂肪酸について聞いたことがあっても、その健康効果に詳しくない方もいるでしょう。そこで今回は、オメガ3脂肪酸の効果や一日の摂取量目安、上手な取り入れ方等を解説します。
そもそも「脂肪酸」とは?
脂肪酸とは、脂質を構成する要素のことです。食品に含まれる脂肪のほとんどが、脂肪酸で構成されています。
脂肪酸には数多くの種類があり、それぞれ構造や働きが異なりますが、エネルギーとして使われやすく、体内で合成できる「飽和脂肪酸」と、比較的エネルギーとして使われにくく、体内で合成できない「不飽和脂肪酸」に分けられます。
不飽和脂肪酸のなかで、炭素の二重結合を一つ以上持つのが「多価不飽和脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)」、一つだけ持つのが「一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)」です。
それぞれの脂肪酸の名称と多く含まれている食品は、下記を参考にしてください。
多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)
脂肪酸の名称:α-リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等
多く含まれている食品:えごま油、アマニ油、青魚等
多価不飽和脂肪酸(オメガ6脂肪酸)
脂肪酸の名称:リノール酸、アラキドン酸等
多く含まれている食品:ごま油、大豆油、コーン油、肉、魚、卵等
一価不飽和脂肪酸(オメガ9脂肪酸)
脂肪酸の名称:オレイン酸、ミリストレイン酸等
多く含まれている食品:オリーブオイル、アボカド、菜種油等
このうち、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、人間の体内で合成できません。しかし、これらは「必須脂肪酸」と呼ばれ、健康的な生活を送るうえで必要な成分とされています。
オメガ3脂肪酸にはどのような効果がある?
オメガ3脂肪酸といえば、α-リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)の3つが代表的です。ここでは、それぞれの効果や働き、含まれている食品について詳しく見ていきましょう。
α-リノレン酸
α-リノレン酸には、アレルギーの抑制、血流改善、血栓の予防、老化の予防等の効果があるといわれています。えごま油、アマニ油、くるみ、ほうれん草等に多く含まれています。
ドコサヘキサエン酸(DHA)
ドコサヘキサエン酸(DHA)は、脳や神経組織の働きを活性化させるといわれています。判断力や記憶力を高めるほか、視力回復、精神の安定、アレルギーの予防、血流改善、アルツハイマー型認知症の予防等、さまざまな健康効果が期待できるでしょう。また、脂肪燃焼を促す効果もあるとされています。
ドコサヘキサエン酸は、魚のなかでも青魚(さば、いわし、さんま、まぐろ、かつお等)に多く含まれています。
エイコサペンタエン酸(EPA)
エイコサペンタエン酸(EPA)は、医薬品としても活用される成分です。感染症の予防、炎症の抑制、アレルギー症状の緩和、精神の安定、アルツハイマー型認知症の改善等、さまざまな効果があるといわれています。中性脂肪の減少にも役立つとされているため、ダイエット中の方にも注目されている脂肪酸です。
エイコサペンタエン酸を摂取したいなら、青魚(さば、いわし、さんま、まぐろ、かつお等)を食べるようにしましょう。
オメガ3脂肪酸の一日の摂取量目安
「ダイエット中は油を控えなくてはならない」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、油と一口にいっても、種類によってその性質に大きな違いがあります。
脂質の摂り過ぎはダイエットのNG行為とされますが、脂質は人体に必須のものです。脂質が足りなくなると、エネルギー不足となって体調不良を引き起こすおそれがあります。
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2015 年版)』によると、オメガ3脂肪酸の一日あたりの摂取量目安は、以下のとおりです。
・18歳以上の男性:2.0~2.4g
・18歳以上の女性:1.6~2.0g
健康的な食生活を送るためには、オメガ3脂肪酸のような「健康によい油」を選ぶこと、一日の摂取量目安を把握することが大切です。
また、オメガ3脂肪酸は体内で合成できないため、毎日の食事からの摂取が必要です。オメガ3脂肪酸のなかでも、α-リノレン酸は植物性食品に、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)は魚介類に多く含まれているため、両者を一緒に摂るようにしましょう。
オメガ3脂肪酸を摂取する際のポイント
健康やダイエット目的でオメガ3脂肪酸を摂るなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
加熱しないで摂取する
オメガ3脂肪酸を摂取するために、普段使用している油をえごま油・アマニ油に置き換えようとする方が多いかもしれません。しかし、えごま油やアマニ油は熱に弱いため、加熱調理によってすぐに酸化してしまいます。油は酸化すると風味が落ちるだけでなく、内臓に負担をかけるおそれもあるため注意が必要です。
えごま油やアマニ油は、炒め物などで使用するよりも、サラダやヨーグルトにかけたり、スプーンでそのまま飲んだりするのがよいでしょう。
えごま油やアマニ油の一日の摂取量は小さじ1杯程度
えごま油やアマニ油を摂取する場合は、一日あたり小さじ1杯を目安にしてください。
えごま油やアマニ油を多く摂取することで「オメガ3脂肪酸をたくさん摂れる」と考える方もいますが、摂取カロリーが増え過ぎないよう注意が必要です。量を調整しながら、日々の食事に摂り入れましょう。
サプリメントなどによる過剰摂取に気を付ける
オメガ3脂肪酸を手軽に摂るなら、サプリメントの活用もおすすめです。ただし、サプリメントの過剰摂取には十分に気を付けなくてはなりません。
オメガ3脂肪酸を摂ると血液がサラサラになり健康によいのですが、過剰に摂取すると血液が固まりにくくなり、出血が止まらなくなるおそれがあります。特に、血液関連の薬を飲んでいる方、出血をともなう手術や治療を受ける予定がある方は、医師に相談したうえで摂取するようにしてください。
まとめ
健康志向の方、ダイエットに取り組んでいる方は、現在使用している油の種類を見直してみてはいかがでしょうか。オメガ3脂肪酸を含んだ食材を献立に取り入れながら、ダイエットを進めていきましょう。
ダイエットで理想の体型を目指すなら、食事管理と併せてジムやエステを取り入れたいところです。しかし、パーソナルジムや高級エステサロンをリーズナブルな料金で利用するのは難しいかもしれません。
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監修者
井澤 綾華
(いざわ あやか)
北海道で4代続く農園を運営する傍ら、料理研究家として、レシピ開発、料理教室、栄養学の情報発信や各種講演会などで精力的に活動中。
保有資格:
・管理栄養士
・栄養教諭第一種